日本とタイ、ASEANの“食”を中心とした相互交流をカタチに。

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タイ・ワイン「モンスーンヴァレー」ホアヒン・ワイナリー訪問記 <テイスティング編>

ヤムヤムの活動をサポートしていただいている、
おいしい世界旅行の(よ)さんによる、
タイ国産ワイン「モンスーンヴァレー」HUA HIN VINYARD訪問記。
今回は<テイスティング編>です。
前回の<見学編>も合わせてどうぞ。
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象に乗ってぶどう畑を見学する楽しいアトラクションを終えたあとは、
待ちに待ったワインとタパス(小皿料理)のマッチングを楽しむ、テイスティング・タイムです。
午前中は人がまばらだった「THE SALA」のダイニングですが、お昼時になると満席に近い状態に。
白人観光客が目立ちます。やはりワイナリー訪問は、欧米の文化なのかもしれません。
まず最初は・・・、

ボクのお気に入りのコロンバールが登場。このワインに合わせるタパスは・・・、



蟹とリンゴのセルクル仕立て。
ほぐした蟹の身と、小さなキューブにカットされたリンゴ、さらにくるみがマヨネーズでまとめられており、コロンバールによくマッチしていると思います。
次なるワインは・・・、

シラーズ種100%で作られたロゼ。


グラスに注いだクリアなロゼが、畑のグリーンに映えて見た目も爽やか。
これには・・・、
山羊のチーズを合わせます。
すこしクセのあるシェーブルに、フルーティーで甘いニュアンスのロゼがベストマッチ。
三本目は・・・、
シラーズ。樽の香りのするミディアムボディの赤ワインです。
マリアージュを楽しむタパスは、
鴨とクリスピーなフライドワンタンに、タマリンドのソース。こちらも好相性。
トップにエノキダケが2本立っているのがカワイイ。
海外のレストランで、日本のENOKIDAKEを使うのがけっこう流行っている気がします。
以上、タパスとワインのマッチングを楽しむテイスティングセットは終了。
ちょうどこの頃、突然のスコールが降ってきました。
エレファント・ライディングをすでに終えたわれわれはラッキーですが、
雨のなか象に乗っているグループは大変・・・と思って見渡すと、
案外、平気そうに見学を続けている様子。
テラスにはビニールの雨よけをおろしてもらって、テイスティング続行。
まだまだ飲み足りない、食べたりないわれわれ(当日は4人で訪問)は、
まだ飲んでいないサンジョベーゼのロゼをボトルでオーダー。
さらに、パスタ類にトライ。
野菜に覆われてパスタがあまり見えないけれど、バジルペーストのフジッリ。
そして、スパゲッティ・パッキーマオ。
パッキーマオとスパゲティを合わせた、タイ風イタリアン。
日本には和洋折衷の洋食がバリエーション豊かですが、
タイでもミクスチャーな料理が発展すると面白いと思います。
個人的なことを書くと、スパゲッティ・ゲーンキョウワーンは自宅で作ったりしているし、
オリーブオイルを使ったカルパッチョ的クンチェーナンプラーなんてのも、ワインに合うかも。
そもそも、タイでワインを作るということ自体が食文化のミクスチャー。
日本の食材でタイ料理を表現するヤム!ヤム!ソウル・スープ・キッチンもまったく同じで、
異なる食文化をクロスさせる創意工夫には、個人的に強い興味を覚えます。
さて、メインディッシュは・・・、
ポークチョップのグリル。
野菜とマッシュポテトがたっぷり添えられていて、別添えになった甘いアップルソースをかけて食べます。
このソースだけでなく、料理は全体的に甘味が強調された味つけになっていたのが印象に残りました。
ところで、今年2012年はモンスーンヴァレー10周年にあたります。
これを祝して「ウェルカム10トップシェフ・フロム・タイランド」というイベントが、
この「THE SALA」で毎月開催されます。タイ国内で活躍するスターシェフ10人が月がわりで登場し、
オリジナル料理を提供。
それにモンスーンヴァレーのワインを合わせるという、たまらなく魅力的な催しです。
イベント期間は2012年9月から2013年6月まで。
本記事執筆時点で、サムイ島の「フォーシーズンズ・リゾート」所属アレックス・ガール氏(9月)、
有名料理研究家のマックダン氏(10月)、バンコクの日本料理店「ZUMA」のパトリック・マーテンス氏(11月)
がシェフをつとめる回は、残念ながら終了してしまいましたが、これからやってくるシェフには要注目です!
さて。
お腹もいっぱいになったところで、お土産でも買いにいきましょう。
「THE SALA」のショップには、ワインはもちろん、気のきいたお土産がいくつか。
まず、ワインは紹介した赤、白、ロゼ以外にも・・・、
本数限定で作られている高級ラインのマグナムボトルや、スパークリングも販売されています。
甘口デザートワインは、マスカット、シュナン・ブラン、
上記2種にコロンバールを加えた3種ブレンド、以上の3種類からチョイス可能。
そのほかに・・・、
グレープ・リーフ・ティー
グレープ・シード・オイル

グレープ・ジャムなどなど・・・、ぶどう由来のお土産が充実。

日本で販売されていないアイテムばかりで、ついつい買い込んでしまいました。

次回は、ぜひとも収穫の時期に訪問したいと思います。

ところで蛇足ですが、「新緯度帯ワイン」って日本語としての語呂が悪いですよね。

「ニュー・ラチチュード・ワイン」も、ちょっとなじみにくい感じ。そこで・・・、

「熱帯ワイン」

ってどうでしょう? 熱タイ・ワイン。なんちゃって(笑)。

いずれにせよ東南アジアのワイン界を牽引する存在と言っても過言ではないモンスーンヴァレー。

われらヤム!ヤム!ソウル・スープ・キッチンの展開とともに、間違いなく要注目です!

モンスーンヴァレー
http://www.monsoonvalleywine.com

ホアヒンヒルズ・ヴィンヤード
http://www.huahinhills.com/


<2012年9月>

(よ)



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