日本とタイ、ASEANの“食”を中心とした相互交流をカタチに。

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タイ南部旅行記 ~トラン・パッタルン~

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トラン県から南下しパッタルン県へ入ると、パッタルン県のシンボルである「オクタル山(カオ・オクタル)」が見えて来た。
パッタルンと聞いてすぐに分かる人は、タイ南部に詳しい、もしくは野鳥愛好家、”ナン・タルン”と呼ばれる影絵紙芝居に興味がある人くらいだろうか。 タイの中でもマイナーな県に入るだろうパッタルン県だが、アユタヤ時代には天領だったり、タイ王室一級寺院や温泉、野鳥愛好家の間で有名な「タレー・ノーイ」があったりと歴史と自然の街でもあるのだ。

5065292.jpgトランの新バスターミナルからパッタルン行きのバス(45バーツ)に乗り込んで、きっちり1時間でパッタルン市内に到着したのだが、パッタルンのバスターミナルは郊外にある為、バスターミナルではなく、市街地にほど近いペッカセム通りにある普通のバス停で降ろされてしまった。周りを見渡してもバイクタクシーもいなければトゥクトゥクもいない。バスの乗務員に「こんな所で降ろされても困るよ。バイクタクシーもいないしどうすれば良いの?」と食い下がったが、「バスはこのままソンクラーに向かうんだ。ここで待ってれいばそのうちバイクタクシーが通るよ。」と答えると足早にバスへと乗り込み、バスは白い煙を吐きながらみるみるうちに小さくなっていった。

7525646.jpg「まあ何とかなるか」とバス停のベンチに座っていると、タイミング良く1台のバイクタクシーがやって来た。ホテル探しと市内の主要箇所を廻る交渉をして、まずは降りるつもりだったパッタルンのバスターミナルへ向かった。国道41号線沿いから少し入った所にバスターミナルはあった。思ったよりも大きなターミナルで建物も新しいようだ。ここからタイ南部の各地へ様々な等級のバスが出ている。次の訪問予定地であるソンクラー行きのバスをチェックして、次に国鉄パッタルン駅へと向かった。
駅前へと着いたがこれといって何かあるわけでも無く、高いビルも建っていない。後で分かった事だが、繁華街は駅前ではなくラメース通りというメイン・ストリートで、そこには映画館やKFCなどが入った商業ビルがあった。バイクタクシーの運転手に聞くと、この駅前周辺は夜になると市場が出るという。

1275919.jpgホテルは2件ほど見たのだが、最近できたばかりという綺麗なホテルに決めた。値段も700バーツと少々高い気はするが、たまには贅沢するのも良いだろう。この旅一番の”高級ホテル”「Chaikana Thani Hotel」にチェックインした。しかし、周りには小さな食堂が1件あるだけで後は何も無い。バイクタクシーなどの”足”も無さそうなので、送ってくれたバイクタクシーの運転手と再度交渉し、パッタルン滞在期間中の専属運転手として契約を交わした。(契約と言っても電話番号を交換して、どこか行く時は連絡するというものだが…) 次の移動先でのスケジュールなど考慮するとパッタルンでの滞在期間は2日間。しかも、ここパッタルンでは人と会う事になっており、同時に取材もこなすというハードなスケジュールである。

8551212.jpg南部特有の料理や文化など垣間見れたら良いなと思っていたが、ここパッタルンは南部といってもマレー文化が入り込んでいる気配もないし、トランのように中華圏文化が多いという雰囲気もあまり感じない。どちらかというと、タイ中部の一地方都市の様な感じだ。取材を済ませ、夜に駅前の市場を散策したが特に目新しいものには出会えなかった。
ホテルから10分ほど歩いた場所にある麺食堂で、薄い豚骨スープに塩で味付けしてある”塩クウィティアオ”に出会ったくらいである。

7118815.jpgホテルをチェックアウトし、契約していたバイクタクシーを呼び出し入口で待っていると、見たことのない運転手がやって来た。契約していた運転手が何やら急用で来られなくなったため、代わりの運転手として来てくれたという。次の移動先であるソンクラーまで、今まで通りバスで行くつもりでいたが、運転手が「ソンクラーまでならロットゥー(乗合バン)が便利で良いよ。」としきりに進めてくる。ソンクラーには早く着きたかったので、ロットゥーで移動することにし、ラメース通りにあるロットゥー乗り場まで送ってもらうことにした。



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